2009.10.03
中米の小さな小さな国 ベリーズ
もうすぐベリーズシティ上空ですというアナウンスがあったのでわくわくしながら飛行機の窓からベリーズを観察。
窓の外には真っ青な海が広がっていて、南の国特有のもくもくした雲がポンポンと浮かんでいる。
カリブ海だー!
真っ青な海に真っ青な空!サンゴ礁がエメラルドグリーンに輝いている。
そしてベリーズで一番大きな町、ベリーズシティの上空へ。
風景は見渡す限り亜熱帯のジャングル!
民家がたまにポツンと建っており、民家の周りには牧歌的な畑が広がっている。
ベリーズシティはたしかベリーズで一番大きな町のハズだけど、ベリーズという国自体がとても小さいので、ベリーズシティの町もとても小さいのかもしれない。
そうこうしているうちにベリーズシティに到着。
ベリーズシティの国際空港はまるで田舎のバス停のような小さな空港だった。
やっぱりとても小さな国のようだ。
空調もない小さな空港を一歩でると、さらにムンとした亜熱帯気候特有の湿度を含んだ熱風がカラダを包んだ。
立っているだけでもじっとりと玉のような汗をかく。
汗を流しながら風に揺れるヤシの木を眺めていると、南国へきたんだなぁとあらためて思った。
とりあえず空港からはタクシーでホテルのあるダウンタウンへと向かうことに。
タクシーに乗れば涼しいだろうと思っていそいそと乗車すると、タクシーの窓は全開になっていた。
空調はないというわけだ。
でも車が発進すると心地のいい風が入ってきた・・・。
けど1分後にはジェットコースターのような風となっていた。
窓をすべて全開にして猛スピードで走っているのだから当たり前といえば当たり前である。
話そうとして口をあけると頬の内側に空気が入り、頬が風になびく旗のように動いた。
ベリーズについてまったく予備知識を入れてこなかったわたしたちは、窓の外の景色が今やベリーズを知るたったひとつの情報となっていた。ガイドブックでもインターネットでもベリーズの情報はあまり集められなかったからだ。そして見えるのは熱帯の森と土色の川だけ。未舗装のでこぼこ道に揺られながらどれだけ走ってもなかなか人の住んでいる気配が感じられない。そしてやっと集落みたいな場所を通りはじめた。人の気配にホッとする。ここから町の中心部へと向かうんやねとモトキと話しているとすぐに車は停車した。「ダウンタウンに着いたよ~。」と言うタクシーのおっちゃん。
えっ!ここがダウンタウン!?
そこに見えるのはわたしたちが想像していた「国で一番のダウンタウン」というイメージからはまったくかけ離れた景色だった。おっちゃんが指し示すメインストリートはまるで商店街のシャッター通りみたいに閑散としていて、ところどころにある日陰には暑さにまいったのだろうか、何人もの大人がコロンところがっていた。ダウンタウンの中心地として有名なスイング橋もこんな感じで閑散としている。
しかも今まで見たことがないような頑丈な鉄格子がすべての窓という窓にガチガチにはめ込まれている。
ベリーズはとても治安のいい国だと聞いていたので、鉄格子の頑丈さに少々ビビリながらとりあえず目的のホテルへ。
宿に着くととてもやさしそうな女性が迎えてくれてホッとした。
宿の主人のイザベルおばさんだった。
英語はあまり通じなかったけれど、少し不安を感じていたのでイザベルの存在にとても落ち着いた。
宿のドアはやはり大きな南京錠と鉄柵のドアで念入りに施錠されていたけれど、それはそれで安心できた。
荷物を置いてからとりあえず飲み水を確保しにスーパーマーケットへ。
物価は思っていた以上に高く、水の値段もアメリカと同じぐらいだった。
とりあえず昨日は丸一日寝ていなくてクタクタなので今日は早々に床についた。