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2009.10.05

ベリーズのジェットコースター

昨日ベリーズシティをのんびり散策しながらモトキと話していると、ベリーズの島キーカーカーはあとにしてカンクンに先に行ってみようかということになったので、昨日購入した切符を握り締めて早朝からバスターミナルへ。メキシコへは陸路でいくことにした。

バスターミナルの正面玄関はカリブ海らしいカラフルな色合いをしている。

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常夏のベリーズ。でも中級ホテルにもレストランにもスーパーにも冷房はなく(贅沢な日本の感覚がまだ抜けないようです・・・)うだるような暑さに疲れ気味のわたしたちは冷房のきいたバスでの移動を期待して1等のバスチケットを買った。

昨日バスチケットを買うとき、チケットオフィスのおっちゃんはこのチケットはベリーズで一番良いバスだから快適だよと言ってきたので、ファーストクラスなのか聞くと「ファーストじゃない、プレミアだよ!」と誇らしげに訂正してきた。「ファーストよりいいの?」と聞くと「もちろんさ!」と自信満々。これはかなり期待できる。

バスターミナルに到着後、わたしたちは空調をもとめて流れる汗をぬぐいながらいそいそとプレミアのバスを探してみた。けどわたしたちのお目当てのピカピカに輝く車体をしたバスはどこにも見当たらない。近くにいた青年にプレミアのバスはどれかたずねみると「これだよ!」と快く答えてくれた。「ありがとう」と笑顔でお礼をいって目の前を見ると、さびたブリキのおもちゃのような古びたバスがデン!っと停まっていた。

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あまかったぁ~。二人とも自分の考えのあまさに愕然とする。小さな国で快適さをもとめるなんて、それ自体が間違っているということをこのときに痛感した。もちろんプレミアバスに冷房はなかった。窓を全開にして砂利道を走り抜けるプレミアバスは、まるでジェットコースターのようだった。ジェットコースターに乗っているときのように風の音が強すぎて隣同士で話すときは叫びながら伝えないと何も聞こえないぐらいだ。自分の髪の毛がすごいスピードで顔にあたってくるのでとても痛い。遊園地のジェットコースターは数分でおわるけど、ベリーズのジェットコースターは3時間半つづいた。

でも運転手のおっちゃんセレクトのレゲエが大音量で流れる車中から眺める牧歌的な景色と時おり見えるカリブ海はとてもキレイで、カリブ海の小さな国にほんとにきたんだなぁと思うとニンマリしてしまう。走行中も開いたままのバスのドアから涼しい顔をしてプレミアバスに飛び乗ってくる人たちを眺めていると、外国にいてる日本とはちがう外国にいるんだなぁとしみじみ実感した。

そのまま何度か休憩をはさんで走り続けたあと、メキシコとの国境に着いた。

ベリーズ側の国境で出国手続きをして、また乗ってきたバスに乗り、すぐ近くのメキシコ側の国境で降りて入国手続きを行った。

そのあとメキシコのチェトマルという町にあるバスターミナルまでそのまま乗ってきたジェットコースターバスで向かう。国境からチェトマルのバスターミナルまでは30分ほどで到着。

チェトマルでは1時間ほどメキシコのバスが来るまで待機した。

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チェトマルのバスターミナルはこんな感じで売店やカフェも中にあり、ベリーズの国際空港より大きな建物だった。

そしてチェトマルに到着したメキシコのバスに乗り込む。

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メキシコのバスもジェットコースターかと思っていたら、日本で走っているようなピカピカの車体の立派なバスだった。車内も寒いぐらい冷房がきいていて、パーカーを持っていなかったら凍えるほどの気温だった。座席もリクライニングできたのでとても快適にカンクンへと向かった。

メキシコもベリーズと同じように、田舎の小さな家でも窓にはガチガチの鉄格子がはめられていて、家の周りの塀の上には割れたガラスや大きな釘が所狭しとさされており、とても防犯に力を入れている様子だった。

でもバスの中から見える村の人たちはいたってのんびりムード。

家の外ではおばちゃんたちがおしゃべりをしていたり、子供たちがサッカーをしていたり、おっちゃんたちが集まってテレビを見ていたりと、そののんびりさがかえって頑丈な鉄格子の異質さを際立たせていた。

6時間後の夜8時にカンクンのバスターミナルに到着。カンクンのセントロにあるバスターミナルはとてもキレイで、売店やカフェもあり、まるで空港のような雰囲気だった。

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この日は一日移動だったので夕食はホテル近くのピザ屋さんで軽くすませてすぐに就寝。

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