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2009.09.17

米国式セキュリティチェックの洗礼

NY最終日。

ホテルをチェックアウトしたあと荷物を預けてモトキの希望で「ペイリーパーク」というポケットパークへ向かう。

雨上がりのペイリーパークは人気がなく、その美しいデザインをより一層際立たせていた。

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このペイリーパークは、世界で初めて作られたポケットパークである。

奥の壁面には壁泉が流れている。

両側の壁面には豊かなツタが一面に張り廻らされ、大都会NYのビルの谷間に立地するという空間的な圧迫感をやわらげていた。

中心部には数脚のカフェチェアとテーブルが置かれており、上を見上げると大きな木が張り巡らせる枝葉が天然の日よけになっていた。

ペイリーパークの後はニューヨーク近代美術館「MOMA」へ。

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MOMAとはマンハッタンにある近現代美術専門の美術館のことで、「The Museum of Modern Art」の頭文字をとって
「MOMA(モマ)」と呼ばれている。1920年代から「ザ・モダン」と呼ばれたモダンアートの殿堂らしい。

そしてMOMAの建物は日本人建築家の谷口吉生さんがデザインしたもの。

近代美術館にふさわしいスタイリッシュなデザインの建物である。

MOMAは絵だけでなく、いろんな素材を使ったアートが楽しめる。

ただあまり近代美術のことがよくわからず「この一色に塗りつぶした絵ならわたしでも書けるかも・・・」という素人丸出しの考えが何度もよぎる。

でもこの絵は好きだなとか、この絵はちょっと・・・とか。そういった見方で素人なりに楽しめた。

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MOMAの後はJFK空港へ。

そしてNYからはラスベガス経由でシアトルへ向かう。

ラスベガスで一泊するためとりあえずラスベガス行きの便に乗る。

空港ではアメリカのセキュリティチェックの厳しさに驚かされることになった。

セキュリティチェックの列に並びながら隣のこぎれいなおねえさんがいきなりヒールを脱ぎだすのを他人事のように眺めていると、セキュリティのスタッフに「さっさと靴を脱ぐように」とせかされる。

「え、今ここで靴を脱げと言いましたか?」というと「そうよ。いいからさっさと脱いで。」とうながされ、渋々靴を脱いでゲートをくぐる。

アメリカのセキュリティチェックでは、全員靴を脱いでゲートを通るようだ。このときは知らなかったけど、現在では世界中のほとんどの空港で靴もセキュリティチェックを通している。

NY在住の人の話によると、実際に靴の底に爆弾を仕込んで搭乗した人がいるためこのようなチェックが始まったらしい。

横に10個ほど連なるセキュリティチェックのゲート前で、巨体を窮屈そうにかがめながら靴を脱いでいる搭乗者たちの光景はなかなかの見応えがある。

わたしがセキュリティゲートを抜けて靴を履いていると、モトキが何回もセキュリティゲートでNGになっているのに気づいた。

ポケットの中身を何度も確認している素振りが見え、そのあとゲートを通るたびにピーピーなって慌てふためいている。

何も持っていないと伝えているらしき全力のジェスチャーは係員には通じていないようだ。

ついに別室で検査を受けることになったようで、不安そうにこちらを見ているモトキ。

でもこればっかりはわたしもどうしようもなく、遠目に見守ること数分。

やれやれという顔つきでモトキがセキュリティを無事クリアしてやってきた。

金属を感知するゲートで5回以上引っ掛かったモトキ曰く、金属探知機はリーバイスのジーパンのファスナーとボタンに反応してたとのこと。

リーバイスと言えばアメリカ。

「おたくらの国が作った製品でっせ。これ。」

とモトキは呟いていた。

 

テロの影響恐るべし。

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