セドナには遠くからでもとても目立つホーリークロス教会が赤い岩肌の岸壁にそびえ建っている。

今日はまずはこの教会へと向かった。

ホーリークロス教会はセドナの赤土と同じ色をした四角い箱のような形をしており、ベルロックやカセドラルロックの見渡せる丘の上に建っている。遠くからでもその形がはっきりとわかるが、近くで見るとその存在感に圧倒される。

また、教会の中に入るとそこは何か別次元の世界に入ったかのような不思議な感じがした。教会の中には左右にタペストリーが飾られており、これにもまた不思議な感じを受けて見入ってしまう。

教会の後はカセドラルロックのトレイルへの行き方を聞くためにＹの近くにあるＵＦＯストア横のインフォメーションに向かう。ちなみにここのＵＦＯストアはつねにＸファイルの曲が大音量で流れているユニークなお店だ。

インフォメーションには今時の若者っぽい話し方をするおにいちゃんがいた。

おにいちゃんにカセドラルロックのトレイルがどこにあるのか尋ねると、

「ぶっちゃけ～オレ知らないんすよ～。たぶん～、ここから行けるんじゃないっすか～。」日本語にするとこんな感じのくだけた口調で地図を広げてざっくり説明してくれた。

さっそく車でインフォメーションのおにいちゃんの言っていた場所に向かうことにしたが、途中飲み物を買うためにａｍｐｍに入る。

するとａｍｐｍ内のガソリンスタンドで見覚えのある人が立っているのに気づいた。

フェニックスのレンタカーセンターでレンタカーの事をいろいろと教えてくれたＨさんだった！

すごい偶然！！

たまたま立ち寄ったコンビニでこんな偶然があるものなんですねとお互いビックリする。

Ｈさんはモニュメントバレーからフェニックスへと向かう途中、給油をするためにこのガソリンスタンドに偶然立ち寄ったとのこと。

同じタイミングで出会うなんて、やはりセドナには何か不思議な力があるのかもと思ってしまう。

ちなみにＨさんは２日前にカセドラルロックのトレイルを歩いたという。

私たちもカセドラルロックのトレイルに行くためにインフォメーションのおにいちゃんが教えてくれた場所に向かう途中だと話すと、トレイルはまったく別のところにあることを教えてくれた。

「そうなんですか？！」と二人して声をそろえて聞き返してしまった。

またもやＨさんに助けられたわたしたち。

夫婦二人でお礼を言って、カセドラルロックの正しいトレイルへと向かった。

Ｈさん、何度も助けていただいて本当にありがとうございました！

 

さてさて、カセドラルロック。

ここのトレイルは序盤は比較的平坦な道だけど、途中から両手を使って登っていかないと登れないほど険しい道のりとなっている。トレイルの途中、上から下りてきたカップルから、フィンガーの間（キャセドラルロックは形がお釈迦様の手のようになっている）から見る景色が最高だということを聞き、指の形をしたところまで登ることにした。そのカップルの言うとおり、そこからの景色は今までに見たセドナの景色の中で一番素晴らしいものだった。

カセドラルロックの上でその景色をしばし堪能。

ところでカセドラルロックの頂上付近には一か所だけ岩肌の色が異なる箇所がある。

カセドラルロックの赤い岩肌に反してその一帯は黒い岩肌をしている。

そしてその黒い岩肌の部分こそが、ボルテックスのエネルギーが出ているところだと言われている。

黒い岩がいくつも積み上がった塔のようになっているが、その一帯は特に不思議な感じを受ける。

そのボルテックスの源を眺めていると、突然どこからか現れた一人のおにいさんが登り始めた。

その塔自体は切り立った崖の中腹にあり、塔の高さは１０Ｍぐらいある。

そんな危険な場所にも関わらずおにいさんはジャングルジムを登るようにホイホイと登り、不安定な岩の頂上で仁王立ちになって景色を堪能していた。

そのおにいさんを信じられない思いでとりあえず眺めること数分。

「おれ、ぜったいあんなとこ登られへんわ・・・。」

と高所恐怖症のモトキは呟いていた。

 

キャセドラルロックを下りたあとはＹにあるスタバへ。

このスタバの店員さんから教えてもらって知ったことだけど、ここのテラス席からはスヌーピーロックが見える。

夕方に行くと夕日に染まるセドナの絶景が見えるのでここのスタバはおすすめです☆