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2009.09.26 その1

ネイティブアメリカンな一日 vol.1

今日はセドナで最も楽しみにしていたアイルさんの一日スピリットツアーの日。

夕方からは、ネイティブアメリカンのアダムによるスエットロッジも体験させていただくことになっている。

アイルさんはセドナ在住のメディスンウーマンであり、ヒーラーでもあるとても素敵な女性。本田健さんのセミナーで知り合ったライフワークスクールの講師、永田和さんから紹介していただいた。

朝の9時にホテルの前で待ち合わせる。

待っていると、想像していたよりもずっと素敵で、豊かな笑顔の女性が車で到着。

さっそくネイティブアメリカンの壁画が残っている場所へと連れて行ってもらう。

 

V-V(ヴィバーヴィと読む)の壁画は、約1000年前の壁画ということ。すべてシャーマンが書いたもので、肉眼でもかなりはっきりと見ることができる。

赤い岩には動物や人、渦巻きなどなどさまざまなものがところ狭しと描かれている。

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V-V(ヴィバーヴィと読む)の壁画は、約1000年前の壁画ということ。すべてシャーマンが書いたもので、肉眼でもかなりはっきりと見ることができる。

赤い岩には動物や人、渦巻きなどなどさまざまなものがところ狭しと描かれている。

春分・秋分の日、また夏至や冬至には壁画にくっきりと太陽光の太いラインが斜めに射し、そのライン内には惑星の動きなどが書かれているとのこと。季節によって太陽が照らす場所がかわり、壁画自体がカレンダー的な使い方をされていたともいわれている。またシャーマンがヒーリングした人の形や、動物なども書かれていた。10年前はもっと鮮明に壁全体に壁画が見れたようだけど、今はカビなどの浸食により壁の半分だけが肉眼で見える壁画となっている。

アイルさんによると当時書いたシャーマンの祈りがまだ残っている場所ということ。

どのような気持ちでこのひとつひとつの絵を刻み込んだのかと思いながら壁画を改めて見ると、感慨深いものがある。

V-Vの次はsecret mauntainへ。

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mauntainの周りは簡易な柵で囲まれていて、道路から外れてしばらく道なき道を走ると柵の入口にたどり着いた。

ここは観光客では見つけることも入ることもできない、ネイティブアメリカンの本当の聖地ということ。
ベルロックやキャセドラルロックよりもさらに強いボルテックスだそうで、mauntainの上にはネイティブアメリカンの住居跡がまだ残っているらしい。他のボルテックスとは違い、まだgreat spilitsがたくさん存在している聖なる山なんですとアイルさんから教えていただく。

ネイティブアメリカンのシャーマンやメディスンマンと信頼関係のあるアイルさんだからこそ入ることができる場所のようだ。

セドナは赤土の風景で有名だけど、このsecret mauntainの一帯だけは真っ白な土で覆われており、神秘的な雰囲気で包まれている。

柵の中に入るときに、わたしたち夫婦が中へ入っていいですかと、アイルさんがgreat supilitsへお伺いしてくださった。
許可されたとのこと。失礼します、お邪魔しますという思いで中へと入らせていただく。

聖地に入らせていただけるなんてとても幸運だという感謝の気持ちでいっぱいになる。

柵からmauntainまで、たくさんのサボテンの間を白い小石を踏みしめながらしばらく歩いた。

mauntainへ近づくにつれて、とても不思議なことに、静かで穏やかな気持ちになっていく。赤ちゃんを眺めているときに感じるような心地いい穏やかで清らかな気持ちが胸いっぱいに広がっていく。表情も自然と和らいできた。

セドナにいるだけで心身ともに浄化されるというけれど、このsecret mauntainはケタ違いの浄化が起こっているのかもしれない。

mauntainの麓に辿り着き、登り始める。

アイルさんがgreat spilitsへきちんと挨拶をしてから中へ入らせていただいているため、ベルロックやキャセドラルロックなどを登るときのような頭痛は今回は起こらなかった。急な斜面でも足取りは軽く、疲れはでない。歩けば歩くほど心身共に軽くなっていく。

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mauntainの頂上部へ着き、頂上部へ入る前にもう一度アイルさんがgreat supilitsへ挨拶をしてから頂上部へ。

ほんの数歩だけ歩いたところで、アイルさんが立ち止まり「great supilitsや長老たちがあなたたち2人をとても歓迎していると言ってます」「長老があなたたち2人にしてあげたいと言っていることをわたしが代わりに今から行います」と言い、わたちたち1人ずつに数分間浄化を行ってくださった。「この世界一周旅行の間、長老自らが2人を守ってくれると言ってます。よかったね~。すごい。すごいね~。よかったね~。鳥肌が立ってきちゃった」とアイルさんもびっくりされていた。

アイルさんが言うにはsecret maintainでこんなに歓迎されたのは今までで初めてとのこと。「いつもはよそよそしい感じでいる長老たちが今日はわたしたちを祝福して歓迎してくれています」という嬉しい言葉をいただいた。

モトキも「うまく言えないけど、<よく来たね。おいでおいで~。>という感じがずっとしてる」と言っていた。

なにか田舎にでも帰ってきたようなあたたかい感じで、そんな心地良さをわたしもモトキも同時に感じていたのかと思うと、ここは本当にすごい場所だなぁと思った。

浄化のあと、今までアイルさんが先頭に歩いてくださっていたところを「長老たちがあなたたち夫婦が先に歩くように言ってます」と言われたので、わたしたちが先頭で歩かせてもらった。アイルさんが不思議な歌を捧げながら後ろから付いてきてくれている。「ここは参道だと言ってます」「すごいね~。たくさんたくさんみんなが踊りながらついてきてくれてるよ~。よかったね~。」とアイルさんは楽しそうに話してくださっていた。わたしはすごすぎて何が何かわからないまま、でもとてもありがたい気持ちでいっぱいになりながらゆっくりと歩いた。

参道を通ったあと「わたしはここにいますから、それぞれ2人の好きな場所へいって感じてきてください」と言われ、モトキとは別々に好きなところをそれぞれ歩いてみた。わたしは奥の岩積みになった小さな住居跡がとても気になり、そこに自分なりの挨拶をしてみてから入ってみた。精霊がたくさんいるとか言われると怖がりのわたしは必要以上に怖がるはずなのに、この山ではまったくなにも怖くなく、むしろ安心して気持ちのいい場所だと感じることができた。近くの岩に腰をかけて、昔の人もこの山からの同じ風景を眺めていたのかなぁとボンヤリ思っていると、不思議と感動して涙がでてきた。懐かしいような安心したような、不思議な涙だった。

しばらくしてからモトキのところへ向かうと、アイルさんから儀式を行ってみませんかというお誘いをいただいた。

是非お願いしますという言葉とともにアイルさんのもとへ戻る。

アイルさんはすでに儀式の準備をしてくだっていて、ネイティブアメリカンの儀式の道具が白い岩の上に並べられていた。対岸にあるもうひとつの聖地を眺めることができる岩の上に座ると、アイルさんが浄化の儀式をわたしたちひとりひとりにしてくださった。

とても心地よく、神聖なありがたい気持ちになる。

そして最後に三人で瞑想をした。

「父なる空と母なる大地を感じて、父なる空から白い光の棒が自分に下りてきて、頭を通り、背骨を通り、母なる大地へ帰っていくところを想像してみてください」と言われ、自分なりに瞑想をしてみた。しばらくして目を開けると、キラキラしたものが当たりいっぱいに飛んでいるのが見える。ずっと目を閉じてたから目がおかしくなったのかな・・と思っていると「何か見えたら教えてくださいね」と言われたので、キラキラしたものがたくさん見えますと言うと、モトキも同じものがたくさん見えると言う。

アイルさんは「すごいね~。それは仙人が食べていたというものだよ。」「ネイティブアメリカンはいつも今あなたたちが感じてるような気持で暮らしていたんですよ。」と教えてくださった。

こんなに穏やかな気持ちになったのは生まれて初めてじゃないかなと思うぐらい安らかな気持ちになっていた。

「現代の若者がこの気持ちを共有していることに、長老が涙を流して喜んでいるよ。」とアイルさんは言っていた。

「長老がずっと涙を流して喜んでいる」という言葉を何回かアイルさんは繰り返し、わたしもそれを聞いて感動し、涙がでそうになる。そして「ありがとう」という気持ちでいっぱいになった。

「どこにいても、誰といても、この気持ちになることはできる」と長老は言ってます「すべては自分次第です」「信じることが大切。信じることしかできないから」と長老が言ってます「心配はいらない」「感じていることを感じなさい」と言ってますという言葉をアイルさんが伝えてくださった。

ここで感じたこと、体験したことは、一生忘れないと思う。

言葉で伝えるのはとても難しくてうまく書くことはできなかったけれど、モトキと一緒にこの感覚を体験できたことは一生の宝物になると思う。

アイルさん、そして長老たち、great spilitsに心から感謝したいと思う。ありがとう。

secret mauntainのあと、おいしいメキシコ料理でランチをして「死の泉」に向かった。

「死の泉は再生を意味し、浄化、生まれ変わりを表します。今日はスエットロッジで生まれ変わりの儀式を行うので、今日のあなたたちにぴったりね」とアイルさんからお話を伺う。

死の泉の駐車場から少し歩くとすぐに、きれいな青い泉が岩壁にかこまれて見えてきた。硫黄の成分が強いため泉の中には生き物が住めないということから死の泉という名前が付けられたらしい。さっきのsecret mauntainより観光客が多く、あまり死の泉の存在に集中できない。

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それを察してか泉の奥のベンチのあるところでアイルさんが「ここで瞑想しましょう」と言われた。

さっき教えていただいた方法で瞑想してみる。

観光客が絶え間なく来るこのベンチで、アイルさんは深く瞑想されていた。

わたしはというと、観光客が気になってしょうがない。
モトキも観光客が気になっているようだった。

それでも何度か挑戦してみる。

でもなかなか集中できず、焦りがでてくる。

すると「どんな場所でも、どんなときでも、心の平安を保つのは自分の思い次第だと長老たちが言ってます」「NYにいても、セドナにいても、どこかあまり心地よくない場所へいても、いつでも自分次第で心地のいい場所にできると長老が伝えています」「そうすればどこに行ってもどこで過ごしていても大丈夫」とアイルさんは静かな笑顔で言われた。

それを聞いて、本当に、まったく、その通りだと思った。

観光客が来ることは外的な要因に過ぎず、自分の内面、自分の思いは自分次第でいくらでも変えることができる。

どんなに騒がしい場所でも、落ち着かない場所でも、心地いい場所にするのは自分の思い次第なんだとわかった。

そしてもう一度瞑想してみた。

前回とはずいぶん違い、今度は瞑想中に観光客が来たのかどうかも今となっては覚えていない。

ただ、ここに住んでいた昔のネイティブアメリカンの気持ちを感じてみた。

すると不思議ととても静かで穏やかな気持ちになってきた。

さっきのsecret mauntainとはまた違う、もっともっと「静かな」穏やかさ。

ちょうど夜眠りに落ちる前のまどろみの中にいるような静けさと穏やかさを感じた。

とにかく「静か」であることがこの泉ではとても感じられたのでアイルさんにそれを伝えると、この静けさを感じれたのはすごいね~っと言っていただけた。

瞑想のあとは死の泉とは逆の方向にある再生の小川の方へ。

死の泉の水が岩の中を通ってろ過され、飲み水にできる純粋な水となって岩の間からでてくる小川が再生の小川である。小川の方へ歩いていくと死の泉にはいなかった小鳥たちがたくさんさえずっていて、緑豊かな小川のせせらぎが気持ちよく聞こえるさわやかな場所となっていた。

死の泉からこの再生の小川への道のりは、まるで夜が明けて朝が訪れたかのようなイメージと重なる。

これが死と再生を意味するのかと納得する。

小川では足を浸けてみたり、木登りをしてみたり、写真撮影をしてみたりと三人で元気に楽しんだ。

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でも死の泉と聞いたときはとても怖いところかと思ったけれど、瞑想中に感じたあの「静けさ」と「穏やかさ」を思い出すと、むしろ安堵の地という気がした。

自分のお布団の中に入ったときのような「はぁ~」っていう安堵の気持ち。

もしかしたら死の瞬間って、こんなふうに怖さではなく、安堵の気持ちと静けさと穏やかさに包まれるのかもしれないなと思った。

夜自分のお布団に入って眠る瞬間に怖さを感じる人がいないように、死ぬその瞬間も怖さや恐れではなく、あたたかい穏やかさに包まれるのではと妙に実感した。

死は30歳のわたしにはまだまだ遠い存在で具体的に考えることは難しいけれど、必要以上にむやみに恐れる必要はないのかもしれないと思った。

夜の眠りはとても心地のいいものだし、眠りに落ちたあとはまた必ずさわやかな朝がやってくるからだ。

このあとは待ちに待ったスエットロッジを体験する。

スエットロッジをするためネイティブアメリカンのアダムの家へと向かった。

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