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2009.10.27

危ない目に合う人と、危ない目に合わない人

マイアミで予期せぬ宿泊をした次の日、わたしたちは南米エクアドルの第2の都市グアヤキルへと出発した。

 

今回のわたしたちの旅行では最も治安の悪いエリアとなる南米。

首絞め強盗やタクシー強盗、偽警官の強盗、国境警察の賄賂要求、ピアスをしていると引きちぎられるなどなど、今まで南米を旅行した人のブログなどを見るとオソロシイことがいろいろと書かれていて、ビビリなわたしたちは今朝あらためて気を引き締めたのだった。

そしてその中でもエクアドルはとくに治安が悪いところのようだった。

でも最近までエクアドルに2年間住んでいた高校時代の後輩から丁寧なアドバイスを受けていたので(ほんまありがとう、なえちゃん!)、さほど不安はなかった。なえちゃんとオーランドでスカイプで話していると、不思議と不安は解消されていって、とても気が楽になった。気をつけていれば大丈夫だろう。

 

それに旅行者の人のいろいろな話を聞いていると、危ない目に合う人は何度も合うし、危ない目に合わない人は一度も合わない。

この違いがなんなのか今ははっきりとはわからないけど、きっと何かあるはずだとわたしは思っている。

わたしが思うに、心の中がいつも平和な人は危ない目に合うことは少ないと思う。
一方で、心の中が不安や恐怖でいっぱいな人は残念ながらそういう目に合ってしまうのではないだろうか。

人は見たいものを見ているし、聞きたいことを聞いている。

一緒に横に並んで歩いていても、さっきのあれ見た?みたいな話によくなるが、もう一人は見ていないものをすぐ横にいる人が見ていることがよくあるものだ。自分が見たいものを人は選択して見聞きしているのだと思う。

だとすると、楽しいこと、うれしいことに意識を向けている人はそれを見聞きし、不安なこと、心配なことに意識を向けている人はそれを見聞きするのかもしれない。出発前にモトキと受講したフォトリーディングの講座でもそのようなことを聞いた。脳は一度何かを探し始めるとずっとその何かを探し続ける働きがあるようだ。だとしたら、楽しいこと、うれしいこと、感謝することに意識を向けて旅をするのと、不安なこと、心配なこと、イライラすることに意識を向けて旅をするのとでは、旅の印象がガラリと変わるのかもしれない。なので南米を無事に旅するために、わたしたちは楽しいこと、うれしいこと、感謝することに意識を向けようと話し合った。もちろん良いことばかりではないかもしれないけれど、悪いことばかりでもないだろう。悪いことが起こってしまったときに、そのことから学ぶのは大事だけれど、それにずっと囚われて引きずらないようにしようと思う。実際に囚われないようにするのはとても難しいけど、できる限りそうしょうと思う。囚われていると、その囚われているものと同等のものをずっと見聞きすることになるからだ。絶対安全な旅を続ける方法はないけれど、気持ちひとつで少しでも安全な旅ができる可能性があるのなら、わたしたちはそっちを選択しようと決めた。

 

グアヤキルに着いたのは深夜の1時過ぎ。

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グアヤキルの夜景はけっこうきれかった。

マイアミからの便は深夜に到着する時間帯しかなかったので、タクシー強盗を懸念して宿泊するホテルに事前に連絡して空港までのピックアップサービスをお願いしておいた。少し飛行機が遅れてしまったのでドライバーが待ってくれているか心配だったけど、搭乗口を出るとわたしたちの名前のカードを持った色の浅黒いおっちゃんが大きな笑顔で出迎えてくれた。よかったよかった。一安心だ。

 

おっちゃんはスペイン語まじりの英語(といっても90%がスペイン語)で、昨日は君たちが急にキャンセルしたから空港でだいぶ待ちぼうけしたんだよと言っていた。こんな深夜に昨日もおっちゃんは来てくれてたんだと思うと、ごめんねおっちゃ~ん!という気持ちでいっぱいになった。でもおっちゃんが言うには、ホテルのピックアップサービスを利用して正解らしい。この辺はとても危ないからねと言っていた。夜中にも関わらず、ドライバーのおっちゃんは車から見える建物を一生懸命説明してくれていた。スペイン語でほとんど内容はわからないけど、おっちゃんの心が伝わってきて、夜中に南米に着いたという小さな不安はふんわり解消されていった。

 

ホテルに到着後、いつものようにパスポートを見せてチェックインするも、これがかなりの時間がかかった。この旅ではじめて言葉の壁を感じた。ホテルの受付のスタッフも、ドライバーのおっちゃんも、部屋まで案内してくれるスタッフのおにいちゃんも誰も英語が話せなかったからだ。当然といえば当然だ。だってここはスペイン語の国なんだから。その国の言葉や文化を学びながら旅をしたいと思い、せめてスペイン語ぐらいはと日本でNHKのスペイン語講座を出発一年前から見ていたけど、毎回モトキと見ながらウトウトしていたのを昨日のように思い出した。もっと勉強しておけばよかったなぁ…と思ってももう遅い。お金のやりとりもスペイン語の数字の言い方がわからなくてとても苦労した。スペイン語の指差手帳(絵の下に日本語とスペイン語か書かれていて、まさに絵を指差しながら会話できるというすぐれた本)という便利な本を持っていたのを思い出して、それでなんとか今回はしのげた。

 

この日からモトキにスペイン語担当になってもらうことにした。というのも、モトキは短期記憶が得意で、絵と照らし合わせてイメージで覚えれるこの手の本だとすぐに覚えれると自ら申告してきたからだ。なのでありがたく今回はスペイン語担当になってもらうことにした。モトキは日本語(関西弁)のカツゼツも良いので、スペイン語を話すには向いているかもしれない。わたしは英語担当ということになった。


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