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2009.10.28 その1

【ガラパゴス編①】ガラパゴスの溶岩洞窟を探検

翌日、わたしたちはグアヤキルからガラパゴス諸島へ出発した。

ガラパゴス諸島へは飛行機でしか行くことはできないようだった。
エクアドルの首都キトか、もしくはグアヤキルという都市からのみガラパゴス諸島行きの飛行機が運航している。

 

ダーウィンの進化論で知られるガラパゴス諸島。当初ガラパゴスの地質学に興味を持っていたダーウィンは、ガラパゴスに到着後、生物の観察へと大きく方向を転換している。ガラパゴスに存在する動物や植物の特殊性に大きく心をうたれたからかもしれない。そんなガラパゴス諸島ってどんなとこ?というのが、ここへ来たかった単純な理由たっだ。

 

ガラパゴス諸島へは個人でも行くことはでけるけど、ガラパゴス諸島の70%が国立公園に指定されているので、個人で好きなように島内を歩いて観光することはできない。国立公園内の多種多様な動植物を見るためには、国立公園の動植物や地理を熟知したナチュラリストと呼ばれる人と一緒に行動しなければならないという決まりがある。そのためナチュラリストにガイドしてもらうツアーに入って観光するというのがガラパゴス諸島の一般的な観光スタイルとなっている。ごくまれに現地の漁師さんと個人で交渉していろんな島に低予算で連れて行ってもらうというツワモノの旅行者もいると聞いたけど、わたしたちはエクアドルの首都キトに本部をかまえるエクアドルの旅行会社のツアーに参加していくことにした。

この旅行会社は、エクアドル在住のJICAの人たちがよく利用する旅行会社らしい。日本人専用ではなく、エクアドル人用の旅行会社なので、予算もそこまで高くはない。またこの旅行会社に日本人女性が働いているので、彼女と日本語で交渉して旅行プランが立てれるといううれしい特典がある。これも高校の後輩であるなえちゃんから教えてもらった、とてもとても貴重な情報だ。本当になえちゃんに感謝である。

またこの旅行会社の石倉さんが本当に良い方で、わたしたちの予算に合わせてわたしたちにぴったりな旅行プランをとても丁寧に紹介してくださった。

 

さて、わたしたちの乗った飛行機はガラパゴス諸島の玄関口、バルトラ島にある空港に無事到着。

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植物の種や、動植物を持ち込んでいないか検査を受けた後、わたしたちを出迎えてくれたのは今日一日ツアーガイドをしてくれるナチュラリストだった。

「キハラさん!」と呼ばれて振り向いてみると、眉毛が一本につながっている小麦色の青年が立っていた。彼の名はダニエル。ダニエルと言う名前はとてもよくある名前なので、彼をダニエル1号と呼ばせていただくことにする。

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まずバスに乗って港へ。港からは船に乗って、わたしたちが宿泊する町プエルト・アヨラがあるサンタ・クルス島へ向かった。それからダニエル1号の車へ。わたしたちのホテルへ行く前に、ハイランド地区の溶岩洞窟を見学するとのこと。ダニエル1号は巨大なクレーターまで連れて行ってくれた。

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クレーターの説明をするダニエル1号の立派な眉毛に目を奪われながら、わたしたちは巨大なクレーターに地球規模の感動をした。そして溶岩洞窟へ。洞窟へ行く間も、ガラパゴス諸島特有の植物や、フィンチという鳥などの説明をしてくれるダニエル1号の話はまるでNHKを見ているようでとてもおもしろい。そして溶岩洞窟へ。

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入口の急な階段を降りると、こんな感じ。

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この溶岩洞窟は溶岩が地下を通ったときにできたらしい。中は少し湿ってひんやりしていた。途中に小さな電球がついていた。進めば進むほど、天井はどんどん高くなり、上が見えないぐらいの大きさになってきた。そしてさっきまで聞こえていた鳥の声や木の葉のこすれる音が何も聞こえなくなり、とても静かだった。このまま進んで地上に抜けることもできるけど、そうすると途中で難所があるとダニエル1号が伝えてきた。途中、腕立て伏せの状態で進まないといけない狭いところがあるらしい。腕力に自信はないけど、とりあえず行きたいと伝えた。難所に到着すると、一人ずつしか行けないから、一人ずつ落ち着いてゆっくり進もうということになった。こうやって行くんだよとまずはダニエル1号がお手本を見せてくれた。

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この広い洞窟内で最後一人で残されるのが怖いので、とりあえず次はわたしから行かせてもらうことにした。最後はモトキが行ってくれた。手を下につくと下がひんやりした水たまりになっていた。腕立て伏せの状態でしばらく進むのはけっこう大変だったけど、荷物がなかったのでわたしはなんとかクリアできた。モトキは一眼レフを片手で持ちながら、もう片方の手で腕立て伏せの状態で進んだ。ダニエル1号が先に行くときに渡しておけばよかったのに、ダニエルが行ってしまってから気づいたからしょうがない。モトキがそんな状況でどうやって前へ進んだのかいまだにわたしはわからない。とりあえずふ~ふ~言いながら出てきたモトキの体重を支える片腕はプルプル震えていた。ありがとう。お疲れ様です。洞窟の探検はしばらく続いた。洞窟に入る前はわくわくしていたけど、あまりに暗闇が長いと不安になるもので、まだかなぁと思ってきたぐらいでちょうど太陽の光が見えてきた。

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太陽ってありがたいなと改めて実感する。

このあとはゾウガメの育成場へ。そしてダーウィン研究所へ向かう。

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