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2009.10.29

【ガラパゴス編③】野鳥の楽園ノース・セイモア島

今日のツアーでは野鳥の楽園といわれるノース・セイモア島を訪れるとのこと。

この小さな無人島には、ガラゴス諸島の固有種がたくさん生息している。

 

朝食後、ホテルまでむかえに来たバスに乗り港へと向かった。ガタゴトとバスに揺られること50分で港に到着。港でまずはツアーの説明があり、スペイン語のガイドさんのグループと、英語のガイドさんのグループに参加者が別れることになった。わたしたちはもちろん英語のグループに参加。英語のグループは当然スペイン語圏以外の人で構成されていて、イタリア人やブラジル人、ドイツ人、アメリカ人など人種は様々。アジア系はわたしたち夫婦だけだったが、参加者の年齢層がけっこう高めで、わたしたちが一番年下のようだった。

 

わたしたちが参加する英語のツアーグループを担当することになったのは、ロビン・ウィリアムズ似の陽気なダニエル2号と、小柄で知的な大学生の女の子パウリナ。

ダニエル2号はナチュラリストで、パウリナはナチュラリストの見習い中。

 

ダニエル2号が今日の予定をざっくり説明してからみんなで船へ乗船。船はこぎれいなヨットといった感じだった。

そして島へ向かう途中、さっそく海に何かいるのを発見!

ダニエルに尋ねるとウミガメとのこと。

野生のウミガメが泳いでいるのを初めて見たわたしたちは大興奮。とりあえず一眼レフとデジカメで数枚激写した。

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「君たちはウミガメも見たことがないのかい?日本は海に囲まれた国だろ?」と冗談めかしてわざとらしく驚いてみせるダニエル2号。「ウミガメ1匹でこんなに騒いでいたら、ガラパゴスでは身がもたないよ。」とうれしそうに話すダニエル2号の言葉にわたしたちは心躍らせた。

 

そうこうするうちにノース・セイモア島に到着。

船を島の近くまで寄せてから、小さなボートに乗り換えて上陸した。上陸する前にまたまたウミガメの泳ぐ姿を見た。

そして上陸したそばから、足元にころがるアシカたち。

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思っていたよりかなり大きい!

手を伸ばせばすぐに届きそうな距離で見るアシカってこんなに迫力があるんだなぁとしみじみ感動。

船を降りてすぐ、野鳥の巣もいくつも発見した。

まさに野生動物の楽園。

動物園で見る飼育された動物たちとは違い、どの動物もとても堂々としている。

のびのびと大自然の中で暮らしている動物たちのかっこよさってあるんだなぁと実感。

動物たちに対して初めて「おじゃましまーす」という気持ちになった。

 

ダニエル2号によると、今から野鳥のコロニーへ向かうとのこと。

みんなで一列になって道を進む。

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歩きながらも、次々に見えてくるアシカの親子や野鳥たちにわたしたちはシャッターを押す手を止めることができない。

早くも激写するわたしたち夫婦に、ダニエル2号はこんな質問をしてきた。

「アザラシとアシカとオットセイの違いって知ってる?」

………………………。

そういえば…、まったくわかりません…。

ってことで、歩きながらダニエル2号のプチ講義がはじまった。

まとめるとこんな感じ↓↓↓

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アザラシ:見た目では耳がないように見える。 陸上では這うように動く。
アシカ:耳がある。陸上ではけっこう早く歩ける。
オットセイ: 耳がある。陸上ではけっこう早く歩ける。そして顔が尖っている。
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ダニエル2号の話す英語はとてもわかりやすく、ジョークや動物の物マネをまじえながら動物の説明をするダニエル2号はほんと、ロビン・ウィリアムズのようだ。

 

まるで日本の公園にいる鳩のようにそこら中にいるウミイグアナやリクイグアナを横目に、島の奥へどんどん進んでいくと「アオアシグンカンドリだよ。」と近くにいる鳥を突然指差すダニエル2号。

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ほんとに足が青い!しかもわたしたち人間が近くにいてもまったく気にする気配のないアオアシグンカンドリに逆にこっちが驚かされてしまう。しばらく進むと、背の低い木が密集しだした。そしてダニエル2号の説明があり、このあたりが鳥のコロニーとのこと。周りを見渡すと、1つの木に野鳥がいくつも巣をつくっている。

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写真のように野鳥がたくさんとまる木が自分の周りを取り巻いていて、鳥の国に迷い込んだような、鳥がわたしたち人間を観察しているような、とても不思議な感じがした。

そして幸運にも、ちょうどいま繁殖期を向かえているグンカンドリを見ることができた。

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オスが喉もとの赤い袋をはちきれんばかりに膨らまして求愛する姿は感動的でもあった。

 

しばらくの野鳥観察を終えて、船に戻り、船上でランチをしてから、サンタクルス島の白い砂浜に上陸。運がよければフラミンゴが見れるということだったけど、今日はお留守のようだった。でもサンタクルス島の白い砂浜はなかなか見ごたえがあった。真っ青な海に、真っ黒な岩が横たわり、そこを真っ赤なカニが歩いているさまはまるで絵本のようだった。写真よりも実際はもっともっと色鮮やかなのに、それをお見せできないのがとても残念。

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ガラパゴスは空気もよく、太陽の光もとても透明に感じる。そのせいか、なんでもない緑や、なんでもない岩が極彩色豊かに目に飛び込んでくる。そしてその極彩色豊かな自然の中を悠然と飛ぶ野鳥や、ウミガメやアシカやカニに何度も足をとめて見入ってしまう。

ガラパゴスって野生動物が見れるだけだろうと軽くみていたけれど、こんなにも地球の美しさを再認識できる場所だったとは思いもしなかった。明日はどんなガラパゴスが見れるのか、昨日よりも期待してしまう。毎日期待がふくらんでいくガラパゴスってすごいと思う。

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