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2009.10.30

【ガラパゴス編④】ガラパゴスの海

わたしたちがガラパゴスに来て最もうれしかったのが、何よりも、食べものがおいしいことだった。

 

野菜や果物、魚介類がとにかく新鮮で味が濃いのだ。

野菜は今まで食べたことがないほど濃厚な旨みがあり、果物は信じられないほど甘い。

毎朝ホテルで食べるマンゴーやパパイヤはまるで天国の食べものかと思うほど。

朝食のときに飲む100%の絞りたてジュースもマンゴー、パパイヤ、パイナップル、バナナ、スイカなどから好きに選べるので、毎朝朝食に向かうのが楽しくて仕方がない。

そしてまた魚介類のおいしいこと。

抜群にきれいなこのガラパゴスの海で採れた「今日の採れたて」をいただくので、魚介類はすべて身が引き締まっていてプリプリしている。

これは昨日の夕食の写真。

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なんでもないカフェで適当に注文したシーフードのプレートだけど、エビも真ん中のタコもプリップリだった。トマトの味もとても濃く、溶けた濃厚なチーズがのったじゃがいもとても甘くて大満足。一昨日は日本食料理店でお寿司を食べたけど、ネタの大きさと新鮮さにはかなり驚かされた。

ガラパゴスでは動植物に影響を与えないように基本的に有機栽培が主流とのこと。

そのため、必然的に島でいただくお料理はすべてオーガニックになる。

コーヒーもガラパゴスで採れたオーガニックコーヒーなのだ。

どのお店に入ってもオーガニックで、食事の時間が毎日とても楽しみになっている。

アメリカではほんのり薬の臭いがする冷凍食品やファースフードを主に食べていたわたしたちには、ガラパゴスの食べものは同じ地球上の食べものとは思えないほどおいしく感じた。

日本と同じくモノであふれかえっていたアメリカと比べればガラパゴスにあるモノや建物は粗末に見えるが、食べものや自然、時間に関しては比較にならないほど豊かさを感じる。

日本ではモノがあふれかえっていても、モノを所有して豊かさを感じることは実際あまりないような気がする。

豊かさを感じるには、モノの多さはあまり関係がないのかもしれないなと思った。

 

さて、今日のガラパゴスツアーは、プラサス島の上陸観察。

陸イグアナ、海イグアナ、アシカのコロニー、などが見られるらしい。

船に乗り、沖に出ると、たくさんの海鳥たちが船と遊びにやってきた。

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わたしたちが大騒ぎして船から身を乗り出していると、興味深げに鳥たちもわたしたちを観察している様子。青空と鳥と青い海が、まるで絵本のように鮮やかだ。

しばらくして今日上陸するプラサス島が見えてきた。アシカたちが黒い岩で日向ぼっこしているのが船からでもはっきりわかる。

上陸すると、アシカの親子がこんなパフォーマンスで向かえてくれた。

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ダニエル2号によるとアザラシ的には遊んでいるところらしい。少し歩くと見えてきたアザラシの赤ちゃん。

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ツアーのメンバーでかわいい!かわいい!を連発。とくに各国のおばちゃん(わたしも含む)の心をとらえて話さないアシカの赤ちゃん。「アシカの赤ちゃんもかわいいけど、今から驚くほどキレイな景色を見れるんだから、少し急ぎましょう!」とみんなを急かすダニエル2号にうながされ、また少し歩くと、今度は授乳中のアシカの親子を発見!

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そしてまた少し歩くと、アシカの親子の幸せそうなお昼寝に出会えた。

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今日はアシカのコロニーを見れるよとダニエル2号から聞いたときは、アシカは昨日も見たのに…という思いがよぎったけど、野生のアシカの姿をここまでたくさん観察できるとは正直思っていなかった。ここでは紹介できないぐらいの数のアシカ、アシカ、アシカ。まさにアシカの楽園。そしてアシカから目を離し改めて周りを眺めてみると、信じられないぐらい極彩色豊かな景色が広がっていた。

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写真ではなかなかお伝えできないけど、すべてがとにかく鮮やか。空気もキレイから、よけいに鮮やかに見えるのかも。海を背に振り返ると、このような巨大サボテンが立ち並ぶ。

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自然ってこんないキレイんだと感心して歩いていると、またちがった自然の姿を目にした。

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今までイキイキとしたアシカの姿を見ていただけに、対極にあるアシカのこの姿はわたしの心を大きく揺さぶった。キレイ、キレイとはしゃでいた自分の浅い部分が浮き彫りになったような、恥ずかしいような、申し訳ないような気持ちになった。自然の厳しさを改めて実感した。ダニエル2号に聞くと、病気などで亡くなったアシカを他の鳥たちが食べて、あとは土に返る、自然のサイクルだよと言っていた。

 

自然の厳しさを少し垣間見て感慨深くなったわたしの気持ちを、しばらく歩くと自然はまたその美しさをもって感動させてくれた。厳しいけど、美しい。自然の存在を改めて尊く感じた。

 

この日は、まだ他にもたくさんの素晴らしい動物たちに会うことができた。ツアーは今日で最後。ツアー終了後、こんな素晴らしい体験をやさしく導いてくれたダニエル2号とパウリナに感謝の気持ちを伝えた。わたしたちが遅れていないか、わからないことはないか、困ったことはないか、いつも気にかけてくれた2人とのお別れはさみしくもあったけど、またガラパゴにきたらぜひ2人と会いたいと思う。

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明日はエクアドルの首都キトに向かう日。ガラパゴ最後の夜なので、いつもより念入りにプエルト・アヨラの町を歩いてみた。濃厚なバニラのソフトクリームを食べながら夕暮れのプエルト・アヨラを散歩していると、地元の人たちがわいわい騒ぎながらサッカーをしているところに出くわした。

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わたしたちもソフトクリームを片手に観戦。よくわからないけど、隣の人と盛り上がりながら応援した。そしてガラパゴの海の幸を食べ収めしようと、安くておいしそうなレストランを探してまた歩き始めた。まぁ、どこに入っても素材がいいからおいしいのは間違いないんだろうけど。おいしい空気と、おいしい食事と、やさしいガラパゴ人と、野生の動物たち。ガラパゴには是非また来ようと思う。今度は子どもを連れて来れたら楽しいだろうなとモトキと話しながら、今日も絶品の海の幸をいただいた。

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