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2009.11.01

高山病ならぬ中山病?

昨日のキト到着後、石倉さんとホテルで待ち合わせして話していた夕方ぐらいから、わたしは頭グラグラ、足元フラフラ、目は涙めで身体はダルく、徐々に二日酔いのような状態になってきていた。

ここエクアドルの首都キトは、4000m~6000m級のアンデスの山々に囲まれた町で、標高2850mに位置する。

今まで海抜0mのガラパゴス諸島にいたせいか、キトに着いてわたしの体はその標高の高さに少し驚いているようだった。観光客の中でごく稀に高山病のような症状になる人がいると石倉さんからは聞いていたけど、まさか3000mに満たないキトで高山病になるはずないだろうと思い込んでいたわたしは、石倉さんの前で「大丈夫です、大丈夫です」と連呼しつづけ、風邪気味のときと同じ対処法を取った。

「いっぱい食べて、いっぱい寝る」というのがわたしの風邪のときの対処方だ。

わたしは幸いにも健康なタイプなので、就職活動の一番忙しい時期にインフルエンザに罹って一週間寝込んで以来、7年近く寝込んだ記憶がない。たまに微熱がでたり、風邪をこじらせて38度半ばまで熱がでても、夜寝れば朝にはスッキリ治っているから、いつものように「いっぱい食べて、いっぱい寝る」で今回も完全に回復すると思っていた。

昨日の夕食は、石倉さんに教えてもらった新市街にある絶品のレストラン「ママクロリンダ」でエクアドル料理を堪能した。

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中でもわたしが気に入ったのはソパ・デ・パパというじゃがいものスープ。ソパはスペイン語でスープ、パパはじゃがいもを意味するらしい。

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ほっこりあたたかい濃厚なジャガイモのスープは、二日酔いのような症状のわたしの体にやさしくしみ込んでいった。

体調が優れないのでいつもより多めに食べて、いつもより早く今日は就寝。

朝起きたら完全復活!と思っていたのに、なぜか体はダルイままだった。
でもまぁ、たくさん歩いて楽しく観光したら治るだろうと、朝ごはんもたくさん食べて、いざキトの旧市街へ出発。

博物館をじっくり見たあと、スリが多いと評判のトラム(路面電車)に乗って旧市街へ。
ちょうどトラムの駅近くを歩いていると、トラムが到着。
必死の形相でトラムに向かって走るわたしたちのために、トラムに乗車していた少年とおじさんがこれまた必死にドアを手でおさえて開けてくれていた。トラムに乗り込むと、他の乗客もニコニコしながら「よく間に合ったね」といった感じでわたしたちの肩をポンポンたたいて笑いかけてくれた。なかには「ようこそキトへ」と笑顔で言ってくれる乗客もいて、怖い南米のイメージとはちがってとても優しいキトの人たち。博物館のおじさんもとても穏やかな感じだったし、物静かで親切なキトの人たちに、南米への恐怖は徐々にほぐれて、親近感がわいてきた。

旧市街へ着くと、さすが観光地、人っ子ひとりいなかった新市街とはうって変わって観光客や地元の人たちでにぎわっていた。

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地元資本らしきファーストフード店に入っても、家族連れで混み合っていて、久々に観光地に来たなって感じがする。ただ、観光警察(観光客を狙った犯罪を取り締まる警察)の姿を旧市街では頻繁に見かける。観光警察がいてくれるから安全なのか、観光警察がいないと安全が脅かされるのか、その辺はよくわからない。けど、キトの旧市街で大きな一眼レフなどを手にウロウロしていると危ないと旅行者からは聞いていた。ビビリなわたしたちは、今日は一眼レフはホテルに置いて、小さなデジカメでの写真撮影だけにしていた。

「欧米の観光客もさすがにここでは一眼レフは持ってないなぁ」とモトキと話していると、あり得ないぐらい巨大なレンズを装着した一眼レフを堂々と持っている欧米のおばちゃんが広場にやってきた。道行く人も、広場に座ってる人も、みんなカメラにくぎ付けになるぐらい大きなレンズを、マシンガンのようにかまえて激写するおばちゃんの姿に、ビビリなわたしは静かな感動をおぼえた。

旧市街をひととおり観光したあと、今日もママクロリンダで夕食。今日はいっぱい歩いて疲れていたので、いつも以上にしっかり食べた。

夕食後、ホテルに帰ると、観光の疲れかどっと身体が重くなってきた。

そして、なぜかお腹が緩い。

そして異常なぐらい悪寒がする。

これはヤバイと思って今日も「いっぱい食べて、いっぱい寝る」を実践した。

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