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2009.11.10

インカ帝国の首都クスコで標高3600mを初体験

今日はペルーの首都リマから、古代インカ帝国の都だったクスコへ向かう。

日本人宿の心地良さに後ろ髪引かれつつ、わたしたちは朝から空港へと急いだ。

クスコは標高3600mにある人口30万の街だ。

「クスコ」とはケチュア語で「へそ」を意味し、言葉どおりインカ帝国の首都であり、また文化の中心だった。

街は写真のようにすり鉢状の形をしていて、山の斜面にもびっしりと家々がつらなっている。

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エクアドルにある標高2850mの首都キトで中山病に苦しんだわたしは(※キトのブログはこちら→)、

今回のクスコ滞在に向けて万全の高山病対策を練っていた。

 

まず、リマにある当山ペンションを訪れる日本人が良く服用するという高山病の薬の情報を、

情報ノートや日本人旅行者から集めて、リマの薬屋さんでゲットし、クスコに向かう前日から服用。

 

また、クスコ到着後は食事を通常よりも少なめに取るよう心がけることにした。

高度の高いところで通常通りの食事を取ると、低地に比べて消化するのに大量のエネルギーを消耗し、

また消化不良になる人もいて、胃腸の弱い人は下痢になると知ったからだ。

 

あと、極度の疲労も良くないらしいので、

少なくとも到着した日とその翌日の2日間は安静に過ごすよう日程を調整した。

 

高山病で実際に亡くなる人もいるし、わたしたちはこれから約1カ月間、

標高3600m以上の町に滞在し続けるルートをたどるので(今回のルートで一番高い標高は約5000m!)、

念には念を入れて余裕のあるスケジュールを組んだ。

それになんといっても、キトで高山病の症状で苦しんだばかりのわたしは高山病にビビリまくっていたのだ。

 

ちなみに富士山の標高は3776m。

クスコの標高は3600m。

 

今いるここリマは海抜0mなので、突然富士山の頂上に飛行機で降り立ち、

1カ月ほどかけてさらに標高5000mまで行くと想像すると、怖くなって当然かもしれない。

 

ちなみに高山病の回避方法はただ一つ。

「下山すること」だ。

ただ今回のように山ではなく、町自体の標高が高いと、すぐに下山することは不可能だし、

空港から離れてしまうとすぐに下山することは不可能となる。

 

飛行機に乗ってそんなことをぐるぐると考えているとすぐにクスコに到着した。

そして、飛行機を降りると・・・。

091110_02

リマにいるときよりもかなり体は重く感じる。

これが標高3600mかぁ。

富士山に登ったことのないわたしには未知の体験だ。

 

海抜0mの機内の気圧から、突然標高3600mの気圧になるとどうなるか不安だったけど、
わたしたちの場合は目をみはるような変化は特になかった。

ただただ体が重たくて、空港を歩く間も荷物を受け取る間も、頭がずっとクラクラする。

歩くだけで呼吸がみだれる。

あえて言うなら、38度ぐらい熱があるときに出勤するときの感じに似てるかも。

そこそこだるいぐらいで、耐えられないほどツライという訳ではない。

座りたいな。
横になりたいな。
と思う程度だ。

 

時間とともに高度に徐々に慣れてきて楽になるはずなので、
明日にはもっと楽になってるはずだ。
モトキとお互いにそう励ましあって、とりあえずホテルを探し、
ホテルが決まったあと、ランチを取るために町にでてみた。

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リマよりも治安が悪いというウワサもあるクスコだけど、
昼間に人通りの多い通りを歩いている分にはまったく問題なさそうだ。

ランチのあとは、とりあえず水とおやつを調達して、ホテルへ戻った。


ちなみに高山病は寝過ぎも良くないらしいので、今日は読書の日と決めた。

リマで高熱を出したときもずっと読書をしてたけど、

旅の途中のこういう何もしない時間がわたしはけっこう好きだ。

わたしは読書。モトキはパソコンでテレビを見て、思い思いの時間を過ごした。

 

 

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